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はじめに:保険は「お守り」ではない

「何も起きなければ損」ではない

保険料10万円が高いと感じていますか? 確かに、何も起きなければその10万円は消えます。 しかし、イベント主催において保険は**「ギャンブルを回避するための手付金」**です。

想像してください。 強風でテントが飛び、来場者の高級車に直撃しました。修理費50万円です。 手出しで払えますか?

ステージで踊っていた高校生が転落し、骨折しました。治療費とリハビリで20万円です。 親御さんに 「ボランティアなので自己責任です」 と言えますか?

これらを「想定内」にするためのコストが保険料です。

KitaQ All JAM のリスク分析

あなたのイベントには以下のリスク要因があります。

  1. 大人数(5,000人)
    • 人と人がぶつかる、逃げ惑う、将棋倒しになるリスク。
  2. 屋外(駐車場)
    • 天候の影響をダイレクトに受けます。風で物が飛ぶ、雨で足元が滑る。
    • アスファルトなので転倒時の怪我がひどくなりやすい。
  3. 花火(重要!)
    • 最大のリスク要因です。 火の粉が服についた、煙で気管支喘息が出た、不発玉の処理など、専門的なリスクがあります。
  4. 学生・ボランティア運営
    • プロではないため、誘導ミスや調理ミス(キッチンカー以外)のリスクが高まります。

結論

脅すようですが、 無保険での開催は自殺行為 です。 しかし、適切な保険に入れば、これらのリスクをお金の問題として処理できます。

次章から、具体的に「どの保険に入ればいいのか」を解説します。 まずは一番怖い「他人への賠償」からです。